【古民家再生日記 着工6日目】浴槽の5枚下ろし。見事でした。
工事が始まって6日目。土曜日ですが現場は休みません。日曜日と祝日はお休みなのですが、「大工」という仕事は「週6日勤務が基本」だそうです。週5日勤務で冷房の効いた環境で仕事ができる会社員時代と比べると、圧倒的に身体には厳しい仕事です(もちろん、会社員の時はそれ以外で難しさを感じていましたが…)
本日も1階北側。店舗スペースの「解体」作業からスタートします。まずは昨日から苦戦している洗面所・風呂場の「解体」から。

風呂場は壁や柱と違って圧倒的に「解体」しにくいです。配管をできるだけ傷つけないように「解体」することも必要なのですが、最大の問題は「硬い」そして「重い」です。どうやって「解体」するかと言うと……
電動ノコギリで取り外した浴槽を切断していきます。浴槽が5枚に下された時はその美しさに少しだけ感動しました。あとは枠組みだけなので、力いっぱいでハンマーで殴り続ければ風呂場の「解体」の出来上がり。

(一般的な) 洗面所・風呂場を丁寧に「解体」した場合、その部品は1畳程度のスペースに収まるようです。あれほど「解体」するのが大変だったのに、並べてみるとボリューム感はあまり感じませんでした。
余談ではあるのですが、月曜日から土曜日まで「解体」し続けること6日間。その間に発生した廃棄物の重量は約20トンだそうです。つまり、今この古民家は6日前より約20トンのダイエットに成功したと言うことになります(笑) 家が軽くなることは物件の負担を考えれば良いことなのですが、メリットだけではなく、デメリットもあります。多くの壁を破壊してしまったので物件の「強度」が落ちてしまっているのです。そんな時の応急処置として…

物件に「仮筋」と言うものを組みます。木材を斜めに貼り付けて物件の横揺れを防ぐ「筋交」。それを暫定的に設置すると言う手法です。「大工」さん曰く「これがあるだけで倒壊のリスクが減る。」らしいです。
この物件、「解体」してみてわかったのですが増築に増築を重ねた物件らしく、支柱や梁の構造は論理的ではない箇所が多いようです(笑) なのでちょっとした工夫で建物の強度をあげると言うことが、今後もとても重要になるようです。
「解体」作業もいよいよ終盤、無事に1階北側、店舗スペースの「解体」も完了。

月曜日から土曜日の6日間で全部屋の大まかな「解体」を終えることが出来ました。工程としてはとても順調なようで、今日も16時30分に作業終了。(会社員と違ってこの「早上がりシステム」が本当にありがたい)来週からは引き続きで細かい「解体」は続くのですが、いよいよ外壁に「足場」を組み始めるようです。それが完了すれば、次は「屋根」。
今まで関わりのなかった分野を経験することはワクワクしますし、私の「財産」になっていると感じています。まだ着工6日目ですが、充実した日々を過ごせています。身体ほもうボロボロですが(笑)