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【古民家再生日記 着工42日目】外壁のラス貼り作業が完了しました

着工42日目。本日は土曜日。土曜日の勤務も慣れてきた…という訳ではありませんが、最近では週6日勤務もあまり苦にならないようになっていました。工期の遅れを取り戻したい、という使命感の方が今は強いです。

会社員時代も土曜日に出勤する事はあったのですが、それは「やらないといけない」という使命感より「やらされている」というただの責任感でした(笑) 身体より精神が疲弊する仕事です。今の「大工」という仕事は身体は疲弊するけど、精神はとても健康的です。ニュースなどで会社員の鬱病になったと言う話はよく見ますが、「大工」などの肉体労働をしている人で鬱病になった、と言う話はそう言えば聞いた事ありません。

「大工」という仕事は特に金曜日と土曜日の疲労度は想像を超えています。身体はボロボロなのですが、本日も炎天下の中、作業はスタートです。私は「左官」チームに合流。先日に完了しなかった外壁のラス(金網)貼り作業の続きに入ります。

前回の作業で80%以上は完了しているので、本日は面積的には広くありません。難易度の高い場所でもなかったので作業は難なく完了。

これで約140平米の外壁すべてにラス(金網)を貼り終えました。来週からこのラス(金網)の上にモルタルを塗っていきます。私のイメージしていた左官鰻を片手にコンクリートを壁に塗るという「左官」の仕事です。こうやって一緒に仕事をしてみてわかったのですが「左官」というのは、それ以外の仕事量も多いですし多岐にわたるのですね。想像以上に深い仕事で、そして勉強になります。

もちろん「大工」チームも作業は順調です。本日は西側の2階の窓に花台の下地を設置していただきました。

この西側の2階の窓、ちょうど店舗入口の真上に位置している窓なので、お客様から見える窓になります。店舗、というより建物全体の印象を大きく左右しそうな窓なので、デザインは風流なものを希望していました。その中で「花台を設置しよう」となったのですが、下地だけでもかなり良い雰囲気です(笑) これから「建具」職人さんが細部を造作していただけるのですが、今からかなり楽しみにしています。

内部の「造作」もかなり順調で、部屋によってはほぼ内壁が完成している箇所もあります。今週は「大工」さんの人数を増員していただけたおかげで、かなり工程を進めることができました。良い1週間を過ごせたと思いますし、来週もこの勢いを維持したいです。

本日も無事に作業は完了。安堵の心境で家路についたのですが、空を見上げて見ると神戸の街を厚い雲が覆っています。ポツポツと降り始めた雨はやがてスコールになり、雷が鳴り始めました。先日に降った通り雨と同等かそれ以上の通り雨です。真っ先に考えたのは建物の雨漏りについてでした。先日の通り雨では2階で3箇所の雨漏りが発生してしまいました。ちょうど「屋根」の板金を剥がした箇所なので仕方はありません。そしてその箇所は今現在も板金が貼られているわけではないので、前回と同じく今回の通り雨でも雨漏りは発生しているでしょう。

そう考えると居ても立ってもいられませんでした。雨が止んだ夜23時。古民家に戻ってきてしまいました。

暗くなってから、この古民家を訪れたのは初めてなのですが、かなり静かなのですね。そして涼しい。照明もなく豆電灯だけなので、かなりクールです。そして肝心の雨漏りなのですが…

…やはり駄目でした(泣) 一般的なサイズのバケツでは雨漏りした水を受け止められるはずは無く、床板がずぶ濡れになっていました。残念ですが仕方ありません。水漏れした部分を軽く拭いてから、「明日は降りませんように」と祈りながら家路に着きました。

まぁ、明日に雨が降ったとしても、物件の様子はきっと見に来ます。それは「施工主」としての責任感ではなく、おそらく「大工」の一員としての使命感です。誰かに指示されたり「やらされている」感じではないです。

とは言っても雨が降るたびに、こんなドキドキした気持ちになるのは嫌なので、「屋根」屋さんには迅速に作業の完了を願います(笑) 彼らが現場に入るのは9月10日からです。私もその日から「大工」チームを一時離脱して「屋根」屋さんが作業しやすいようにサポートに入る予定です。