【古民家再生日記 着工50日目】屋根の改修工事 3日目
本日は記念すべき?着工50日目です。この現場が始まったのが7月13日のこと。もうあの日から2ヶ月も経過しているというのは全く実感がありません。毎日が恐ろしく早いペースで経過しているように感じているので、私の日付と時間の感覚が狂ってしまいました。
着工初日の前日は不安感と期待感でよく眠られなかったのは覚えています。もちろん、今でも眠る前に翌日の作業に対して不安感と期待感を感じてはいるのですが、今は毎日の労働で身体の疲労感がすごいので、とてもよく眠れます。そしてここ数日は眠っている間も現場の夢を見るようになりました(笑)
あまり50日目という数字は特別には感じないのですが、思い返せば約2ヶ月間、50回も現場に来ているにも関わらず、「大工」として現場に対してのモチベーションや気持ちはあまり7月13日と変わりないように感じていますし、集中して作業に挑めています。現場に行くのが嫌だと思った日はまだ1日もありませんし、これからもないと思います。充実した日々を過ごせています。あとは「大工」としての技量がもっと向上できたら良いのですが…
ここ数日は「大工」チームに合流はしているのですが、私は軽作業・雑用が主な仕事です。もちろん任された仕事なので手は抜きませんし、ベストを尽くします。今日の役目は「屋根」から落ちた土の掃除と内壁に断熱材を設置していく事です。

作業はあまり難易度も高くないので、本日中にもちろん作業完了しました。これで明日から建物の天井と内壁に石膏ボードが貼り付けられます。
そういえば、着工序盤に古民家の内壁である「土壁」を「解体」したのですが、その際に断熱材は出て来ませんでした。「防音とか耐熱はどうしてたんですか?」と「大工」さんに聞いてみたのですが、「「土壁」はその壁自体に防音効果と耐熱効果があるから、断熱材は必要ない」とのことらしいです。この現場に入るまでは「土壁」のことなんて何も知らなかったので気にもとめた事はなかったのですが、これから何かの機会で「土壁」を見たら少し感動しそうです。もちろん、この建物にも一部で「土壁」は残っているのですが、その部分には断熱材を設置しませんでした。
私の作業はさておきで他の職人さんたちは、生産的な作業が続きます。「大工」チームは昨日に引き続きで建物の内部「造作」。1階の店舗部分にフローリングを敷いていただきました。

壁(クロス)とのバランスもあるので、まだ何とも言えませんが、かなり渋いフローリングだと思います。とても気に入っています。
そして「屋根」チームも相変わらずで順調。本日から「屋根」にカラーベストを葺いていきます。

今日は天候も良く、かなり涼しかったので(といっても「屋根」の上は気温が高いので「屋根」屋さんは汗だくでした)、かなりの面積にカラーベストを葺いていただけました。

ここまで作業が進めば、もう雨漏りの心配は皆無です。そして予想以上にカラーベストは渋くて格好良かったです。完成が今から楽しみです。
そして「左官」チーム。

昨日に外壁の下地を作って、本日から本格的にモルタルを壁に塗っていたのですが、予想以上のクールな現場です。モルタルを塗り終わった壁は本当に格好良くて、この上に塗料を塗るのが勿体無いくらいです。

予定では私は明日から「左官」チームに合流予定ですので、今から不安感と期待感でいっぱいです。本当に飽きることのない仕事です。