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【古民家再生日記 着工54日目】外壁左官工事 4日目

着工54日目。本日は土曜日。ホワイトカラーの企業に勤めている方は今日(19日)から22日(火曜日)まで4連休になります。しかし、我々「大工」に休みなし。今日も仕事ですし、日曜日のお休みを挟んで、月曜日(祝日)も火曜日(祝日)も出勤です(泣) 我々は少しでも作業を前に進めたいので、連休中に出勤するのは別に苦痛ではないのですが、近隣の住民の方々はこの週末はきっとお休みだと思います。なるべくご迷惑をかけない範囲で作業をさせていただきますので、近隣の住民の皆様には、どうかご協力いただけますようお願い申し上げます。

さて本日の現場。昨日までの雨から一転、本日は天候に恵まれ晴天です。これでやっと外壁の「左官」作業の続きが行えます。今週の月曜日から始まった外壁の「左官」作業ですが、雨による中断の2日間を除けば、外壁の「左官」作業も今日で4日目(下準備も含めれば7日目)です。「左官」屋さんの見立てでは述べで10日くらいは要するとのことだったので、作業自体は順調です。本日は建物の南側の外壁の「左官」作業を行います。

「左官」作業は先日に下地の準備として外壁の板材に貼り付けたラス(金網)にコンクリートミキサーで製造したモルタルを塗りつけていきます。私の仕事は昨日に引き続きでモルタルを「左官」屋さんに運搬する役割です。この3日間はずっとモルタルを運び続けているので、かなり筋力アップしていると思います。初日と2日前と比べると段々と慣れてきたのか、運搬用に使うバケツが軽く感じ始めました(笑)

「左官」屋さんはラス(金網)に薄めのモルタルを塗りつけた後、フィルターネットという薄めのシートをモルタルの上に貼り付けます。

そしてフィルターネットの上に2層目のモルタルを塗りつけて整えていきます。厚めにモルタルを1層で塗るのではなく、モルタルとモルタルの層の間にフィルターネットを挟むことで施工後に発生するひび割れ・亀裂やクラックなどが防止できるようです。外壁はいつか劣化するので、コンクリートのひび割れは仕方ないと思っていたのですが、そうならないように事前に対策していただけるのは有難いですし、それを直接で現場で説明いただけるので私の理解が深まります。

「大工」さんも「左官」屋さんもそうなのですが、普通に生活している上では決して人目につくことのない職人さんの細かい心遣いやこだわりが直接で見られて、しかも本人に解説いただける今の状況は本当に幸運です。もし私が現場に参加せず、完成後に物件に引っ越ししてきただけの何も知らない施工主なら、これだけ精魂込めて「左官」していただいた外壁も「ただの壁」で終わっていたと思います。割れにくいという安心感やその作業をこの目で見てしまうと、「ただの壁」も大切に使わなければいけないという意識が働きますし、もはや私にとって「ただの壁」ではなくなってしまいました。

建物の南側の外壁の「左官」作業は無事に完了。相変わらず均整のとれた美しい壁です。外壁だけを見れば、もうこの建物は完全に新築です(笑)

外壁の「左官」作業は残り2日間で完成予定です。作業はかなり順調です。その後は「塗装」屋さんに外壁などを「塗装」していただければ、外壁の工程はほぼ完成です。

「大工」チームの作業も順調です。本日も内壁に石膏ボードを貼り付けながら、床板にフローリングを貼り始めました。

前にもこのブログで紹介しましたが、このフローリングがかなり渋くて格好良いです。本日に貼られたフローリングは面積的にわずかでしたが、かなり期待できそうです。

私は室外作業だったので、あまり室内に入る機会はなかったのですが、今日はフローリングを貼る作業がメインだったので「大工」さんたちはほとんど土足ではなく、靴を脱いで作業されていました(笑) なるべくで汚さないようにかなり丁寧に作業をしていただいていたようです(もちろん完成したフローリングは養生するので、その上は土足で歩けます)。

それも「大工」さんの心遣いです。この家に引越してきたら、もちろんフローリングも可能な限りで大切にしようと思います(笑) 裸足で作業する「大工」さんの姿を目の当たりにしてしまうと、私にとって「ただのフローリング」ではなくなってしまったので。