【プロレス観戦記:DRAGONGATE】2024.7.21 兵庫・神戸ワールド記念ホールを観戦しました
今年もDRAGONGATEにとって年間最大のビッグマッチとなる神戸ワールド記念ホール「KOBEプロレスフェスティバル 2024」の観戦に行って参りました。
KOBEプロレスフェスティバルは私にとっての毎年の恒例行事です。地元の神戸のプロレス団体であるDRAGONGATEが主催するプロレスの祭典です。ここ数年は会場である神戸ワールド記念ホールに空席が多く見られましたが、新型コロナウイルス感染症の猛威も落ち着きを見せ、会場には以前の活気が戻ってきたように感じました。
ここ数年と比べて感じた変化はと言えば、会場で観戦しているお子様たちの多さでしょう。
子供達が「○○選手、がんばれ〜!」とリングの上の大男に声援を送る姿には微笑ましいものがあります(笑)
どの業界もそうですが子供たちを置き去りにした事業や企画は将来が先細りするものです。彼らのような幼い少年少女も大人も関係なく楽しめるのがプロレスの良いところです。
最近は現地観戦する機会があまりなかったので私にとっても久々のプロレス観戦です。
どの趣味もそうかもしれませんが「推し」がいると、より身近に趣味を感じることができます。プロレスも同じで団体内に「推し」のレスラーがいると味わいがさらに増します。
私の「推し」は「ヨースケ♡サンタマリア」選手です。
ここ最近は負傷により長期欠場していましたが、今年に復帰。このビッグイベントのリングに帰ってきました。
彼はそのキャラクターも特徴的なのですが、レスラーとしてのアスリート能力も確かなものがあります。
今はまだDRAGONGATEのタイトル戦線には絡んでいませんが、彼のレスリングセンスを考えれば将来的には重要なレスラーになる・・・はずです。
「ヨースケ♡サンタマリア」選手はレスリング能力もさることながら、自己演出能力が高い選手です。
プロレスは強い・上手いだけではなく、お客さんからどう見えるか?が本当に大事です。
そして初めて会場に来たお客さんの心を手っ取り早く掴むには衣装と入場はかなり重要です。
プロレスラーにとってリングに上がるまでの数分間も戦場です。
もちろん「ヨースケ♡サンタマリア」選手の入場も素晴らしかったのですが、今日に限ってはヒールレスラーである「シュン・スカイウォーカー」選手の入場が好みでした。
元々はベビーフェイス(正義役)だった彼がヒールターン(悪役転向)してからは、少しだけ彼の迷いを感じていましたが、こういう大きな会場で生で彼の姿を見てみると、彼の役回りの重要性とそれが意外と彼に馴染んでいると再認識しました。
多少の変態感はあるパープルメタルカラーのスーツがいつもより輝いて見えます。
個人的にはDRAGONGATEのレスラーの中で最も能力が高いのは「シュン・スカイウォーカー」選手だと思っています。
セミファイナルではなく、メインを務めるに相応しい選手だと確信しています。
もちろん、メインイベントを務めた「Ben-K」選手と「YAMATO」選手もメインを務めるに相応しい選手だと思いますし、両名は素晴らしい試合を見せてくれました。
特に「Ben-K」選手は負傷などもあり、少し迷走している時期もありましたが、こうして年間最大のビッグマッチにチャンピオンとしてメインイベンターとして戻って来たのは凄いことです。
今回は残念ながらベルトを失いましたが、彼と「シュン・スカイウォーカー」選手がこれから数年間はこのDRAGONGATEを引っ張っていく存在になるでしょう。
そして、DRAGONGATEの世代交代に「待った」をかけたのが「YAMATO」選手でした。
試合内容としては「Ben-K」選手の方が見せ場が多かったですが、最後に勝利したのは長年でDRAGONGATEを守り続けたベテラン選手の方でした。
おそらく、来場した多くのファンの方もそうでしょうが、メインイベントの試合内容がどこか遠く感じるほどに試合後の「YAMATO」選手のマイクパフォーマンンスが印象的でした(笑)。
彼は試合後に14分間もマイクで話し続けました。それは会場に集まった観客に向けたもののようにも感じたし、次世代を担う若手レスラーに向けたメッセージのようにも聞こえました。
来場した観客の中にも涙する方が多く見られました。
GAORA SPORTSの公式チャンネルで、魂の14分マイクが公開されています。
私自身も「YAMATO」選手のマイクパフォーマンンスは胸に響きました。
DRAGONGATEにはスポーツとしての興奮も、興業としての笑いや感動も全てが揃っています。
自信を持って皆様にお勧めできますので機会があれば実際に会場に足をお運びください。
今年で団体設立25周年の節目を迎えるDRAGONGATE。
30周年・50周年・100年・・・DRAGONGATEを可能な限り私も応援したいです。
スポーツとしてのレスリングの試合とは少し話がそれてしまいますが、神戸ワールド記念ホールの会場外に面白そうなパネルを発見しました。
DRAGONGATE25周年特別番組「マッスル アイランド」の告知パネルなのですが、いわゆる「今風」の某恋愛リアリティーショーを思わせるような雰囲気でDRAGONGATEのレスラーが淡路島で夏休みを過ごすという企画らしいです(笑)
会場内でも少しだけ予告動画が映像で流れたのですが、良い感じでした(笑)
SNSと連携すると記念品をもらえる、とのことでしたので私も参加させていただきました。
こういうプロモーション活動はプロレス好き以外の新たなファン層を獲得するかもしれませんし、興味深い戦略です。
そしてDRAGONGATEの面白いところは試合が終わったレスラーが自らパネルの前に立ってプロモーション(呼び込み)に参加することです。
私がパネルの前を通ったときは「豹」選手が呼び込みをしていました。
私の「推し」の「ヨースケ♡サンタマリア」選手や「箕浦康太」選手はグッズ販売を担当していました。
試合だけが彼らの仕事ではない、という姿勢と何より選手と観客の距離が近いのもDRAGONGATEの素晴らしいところだと思います。
2024年の「KOBEプロレスフェスティバル 2024」も大満足の1日となりました。
さらに進化し続けるDRAGONGATE、2025年のプロレスフェスティバルが今から待ちきれません。