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【古民家再生日記 着工13日目】建物は東に傾いています(泣)

着工13日目。今日は「左官」屋さんは合流せず、「大工」さんだけで現場スタートとなりました。「左官」屋さんは今日から別の現場。また来週以降の合流となるようです。「左官」屋さん、もちろん「大工」さんもそうなのですが、1つの会社に1案件だけを請け負う、なんて事は無くて何個も案件を同時進行しています。職人さんにとって、この古民家のリノベーションも数ある案件の中の1つで、この現場が終わってから車で移動して違う現場に合流される職人さんもいらっしゃいます。

特に雨などが続くと工期に遅れが生じて、どうしても工事スケジュールが重なるという事が多くあるようです。「足場」屋さんと「屋根」屋さんはその際たる例で、この古民家のリノベーションでも「屋根」屋さんの合流が遅れています。この長引く雨で前の現場が作業完了しておらず、いつにこの現場に合流できるか未定とのことです。

現時点での工程はすこぶる順調なので、全く心配していませんが、予想外の不運でうまくスケジュールを消化出来ないセクションが発生する、という事態はやはりどの仕事でも起こりうるのですね。

こういう時は「必要以上に慌てすぎずに自分の出来ることに専念」するしかありません。本日も「補強」作業がスタートします。

本日はこの古民家について簡単な傾斜調査。築年数の古い物件なので支柱が傾いている箇所が多く、建物にどのくらいの傾斜があるのかを調査します。正直に言うと、建物は体感でも「傾いている」と感じる箇所もあるので、あまり良い結果は期待していません。

調査で活躍したのは「グリーンレーザー墨出し器」。(構造はどうなっているかわからないのですが) 自動補正モードで緑色の水平垂直ラインが照射できる優れもので、基準点を決めれば360度に緑のレーザーラインが壁に投影されるので、建物の歪み具合が視認できます。あまり上手く写真が撮れていませんが映画の『マトリックス』の1シーンみたいな感じです(笑)

調査結果は水平ラインはバラバラ。支柱は一番、大きいところで10cmは傾いていました(泣) もちろん、これから「補強」をしていくので全く心配していません。むしろ、70年以上もこの物件を支え続けた支柱が10cmしか傾いていなかったのだから、むしろ優秀だと思っているくらいです。

あとは「大工」さんが何とか「補強」してくれるはずです(笑) ……そして、絶妙のタイミングで古民家にやってきたのが「木材」屋さん。

トラック1台分の「補強」用の木材を届けにやって来てくれました。この「木材」屋さんがとてもユニークな方々で今日は70歳と80歳の「おじいさん」が配達に来てくれました(笑) 彼らは決して上背も無く体格も恵まれた方ではない方たちなのですが、1本20kgはあろうかと言う木材を軽々と運んでいきます。良く観察してみると彼らを「おじいさん」と呼称するのが失礼に値するくらい健康的な両腕は筋肉が隆々としていました。労働で作り上げた理想的な肉体と精神。70歳-80歳まで働く自信は私にはありませんが、年齢を重ねても彼らのようにエネルギーに溢れた人生を歩みたいものです。

運ばれた木材は1階の12畳程度のスペースを埋め尽くしました。しかし、これらの木材すべてはあと数日で古民家の支柱や梁・床板となり、建物を支えるという重要な役割を果たします。木材が無くなると、また「木材」屋さんがやって来て、この12畳程度のスペースは木材で埋め尽くされて、また「補強」して……をこれから何度も何度も繰り返します。それを繰り返すたびに建物は強くなっていきます。もちろん、この現場に参加することによって私も肉体的・精神的に強くなっていると感じています。

少なくとも支柱が10cmくらい傾いていても、あまり気にならないくらいにタフになっていると思います(笑)