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【古民家再生日記 着工61日目】建具が納品されました

着工61日目。今日からしばらくの間は「大工」さんは現場に来られません。ここまで現場を支えてくれていた彼らがこの場所にいないのは凄く不思議な感じがします。いつもより物件の中が広く感じますし、そして静かです。「大工」さんは必ず工具を使われるので、その動作音が小気味の良いリズムを古民家に刻んでいたのですが、今日は完全に無音です。

ここから数日間は主に「クロス」「塗装」「電気」の3チームが作業に入るのですが、彼らの仕事はほとんど音がしません。これまで60日間、この古民家が無音だったことはないので、これはこれで新鮮な気もします。

……と思っていたら、作業開始から少し遅れて「左官」屋さんが現場に合流。例のごとくbluetoothを繋げて、サウンドスピーカーから音楽を大音量で流します。今日は「大工」さんの工具の音がしないのでいつもより音楽が鮮明に聞こえる気がします(笑)

私は「左官」チームに合流。今日は内壁と外壁の基礎巾木にモルタルを塗っていきます。

基礎巾木とは地面から出ている基礎立ち上がり部分のことです。基礎巾木は雨の返しがあたったたり過酷な位置に有る為、劣化が早い箇所なので仕方がないのですが、この古民家は改装前は基礎巾木のモルタルはかなり薄く、ひび割れている箇所が多かったです。

基礎巾木は「塗装」しても雨の返しなどで塗料が剥がれて、見た目が悪くなることがあるので一般的には「塗装」はしません。そのかわりにモルタルはかなり厚く塗っていただいています。改装前は不気味で清潔感のなかった基礎巾木ですが、これで安心です。

この建物の外壁は約140平米。面積はかなり広く、難易度も高かったと思うのですが、基礎巾木の改修作業を終えて、無事に「左官」屋さんが担う外壁・内壁の全工程を完了していただきました。本当に感謝です。また来週に「足場」を解体し終わったら、今度は玄関と裏庭の土間打ち作業をお願いしているのでそれまでは現場に来られません。

工程表を再確認したら「左官」屋さんが裏庭の土間打ちを終えたら、この建物が完成、というスケジュールなのでこのリノベーション工事の “真打” は「左官」屋さんになりそうです(笑)

「塗装」屋さんも作業は順調です。

「塗装」屋さんは外壁は約140平米の下塗りをほぼ完了。良い感じに仕上がっています。この後はこの下地の上に薄めのベージュの塗料を「塗装」していきます。やっとの思いで約140平米の外壁を塗り終えたのに、もう1回これと同じ作業を繰り返します(泣) この物件は外壁の面積が広いので「解体」から「造作」「左官」「塗装」まで、どうしても重労働になりがちです。

もちろん、時間も労力もかけているので、その分で良い仕上がりだと言い切る自信はありますけど。

あと「塗装」屋さんには先日に「建具」屋さんから納品いただいた店舗入口のドアに、早速で塗料を塗って納品いただけました。

かなり趣のあるドアに仕上がっています。表の通り(私道)から見ても目立っていたので、遠くからご覧になっていただいたお客様にも興味を抱いていただけると思います。あと、この入口に鍵付きのドアが設置されたので、今日からは戸締りが楽になります。今まではベニヤ板をビス留めしただけだったので、戸締りの作業が大掛かりな割に不用心だったので(笑)

「クロス」屋さんも毎日のように残業していただいている甲斐あって(泣)、作業はかなり順調です。

もうすでに1階も2階も全部屋の下地(パテ)塗りは完了しているので本格的に「クロス」を貼っていただいています。2階の和室2部屋の「クロス」貼りは完成していて、今は2階のリビングの「クロス」貼り作業をされています。

「クロス」屋さんたちは「大工」さんと同じくで、口数が少なく残業も厭わない寡黙でストイックな職人さんという感じです。陽気でおしゃべり好きな「左官」屋さんとは真逆な人たちです(笑) 私も普段は仕事中にあまり喋らないので「クロス」屋さんと似たようなタイプの働き方なのですが……この現場では不慣れなことが多いので、コミュニケーションが頻繁にとれる方が安心する、というのが本音です。

明日からは私は主に「クロス」屋さんと同じフロアで作業をする予定です。どうコミュニケーションをとれば良いか?そもそもコミュニケーションをとる機会があるのか?その必要があるのか?今から不安です(泣)

何にしろ、明日以降はいつも以上の静寂が古民家を包み込みそうです。