【古民家再生日記 着工55日目】外壁左官工事 5日目
着工55日目。本日は月曜日。世間は4連休の3日目。「敬老の日」なので祝日です。私たちは少しでも工程を取り返すために出勤です(泣) ただし、今日の作業は近隣住民様への配慮の意味を込めて、作業開始時間は9時から。どの仕事も同じだと思うのですが、出勤が30分遅くなるのは本当にありがたいです。朝の30分は夕方の2時間より価値がありますから(笑) そして大きな音が発生する作業はなるべくで避けての工事となります。
私は本日も「左官」チームに合流。建物西側、店舗入口付近の外壁の「左官」作業に入ります。

ここ数日は「左官」チームに合流して、一緒に外壁のモルタル塗りの仕事をしてきたので、作業自体には慣れてきました。…と言っても私に任された仕事は相変わらずで、コンクリートの運搬作業なのですが(笑)

外壁の「左官」作業も本日で5日目。大量に納品したモルタル(1袋25kg)もかなり少なくなってきました。外壁の「左官」作業は今日と明日で完了予定です。

東側と南側の外壁と比べると難易度は高くない外壁だったので、作業は順調に終了。西側の外壁は通り(私道)に面しているので、この壁が改修されると、いよいよこの物件も見た目は新築です。つい3ヶ月前まで崩壊寸前の古民家がここにあった、なんて事は遠い昔のことのように感じます。

外壁の「左官」作業は本日も無事に完了。とても順調です。そして今日は午後から「塗装」屋さんが外壁の具合を見に来られました。来週にも外壁に塗ったモルタルの上から塗料を塗りつけていく予定です。
そして「塗装」屋さんは隙間の時間で、建物内部の造作物にも塗料を塗って帰られました。

今まで無垢材だった建物の造作に塗料を塗るだけで、一気に雰囲気が増します。この古民家は元々、木材が深い茶色のものを多く利用されていたので、フローリングも建具も塗料はそれを踏襲しました。こうやって実際に塗料を塗っていただけると、その選択が正しかったと確信しています。
そしてもう一つ、元の古民家から踏襲したものがあって、それは…

…部屋のドアです。踏襲というより、元オーナーが使われていた壊れかけのドアをそのまま再利用します。鍵は壊れていて使えないですし、建てつけも悪くてしっかり開けられなかったのですが、「大工」さんに丁寧に修理していただきました。
決して清潔感のあるドアではないのですが(笑)、この年季のある味わいはこの建物にどうしても残したかったのです。他にも再利用したいドアはいくつかあったのですが、状態がかろうじて良い2つだけを廃棄せずに救い出しました。「大工」さんにお手間をかけてしまっているので申し訳ないのですが、何とか修理していただいて本日に設置作業が完了していました。2階の住居スペースのドアとして利用するのですが、かなり良い感じです。感謝。
「大工」さんにも冗談交じりに「こんな古いドアを治すより新しいドアを買った方が早いし安い」と笑われたのですが、本当にその通りだと思います(笑) でもこの愛らしくて年季の感じられるドアを見た時に、どうしてもこれは残したい、と思ってしまったのです。新しいドアはいつでも手に入りますが、この古びたドアの味わいを再現しようと思ったら何十年もかかるでしょう。この古民家そのものもそうですが、時の洗礼を受けたものだけに出せる味わいに私たち家族は敬意を感じたのです。
そういえば今日は「敬老の日」でしたね。「老いたものを敬う日」です。この素晴らしき日に、この古民家の古びたドアの修理が完了したのは何かの縁を感じます。「大工」さん曰く、「いつ壊れるかわからない」らしいですが(笑)、その日までは敬意を持って、この古びたドアを使用したいと思います。
