【プロレス観戦記:DRAGONGATE】2022.7.30 & 7.31 兵庫・神戸ワールド記念ホール2連戦を観戦しました
兵庫県のコロナ観戦者も日々で増え続けて、春先には1,000人くらいだった観戦者数が2,000人、3000人、5,000人と増えていき、気がつけば10,000人が当たり前になってきた今日この頃。
行政から「行動制限」は指示されていませんが、私たちも何となく「自粛」生活を続けています。特に遠出することもなく外食もせず、もっぱら家でプロ野球か映画を観るかのダラダラとした生活。
これはこれで良いのですが、何か気分が晴れるイベントも人生には欲しくなるものです。
そんな私達にとって「プロレス観戦」はジメジメした空気を吹き飛ばす最高のイベントの1つです。特に奥様は「DRAGONGATE」という地元・神戸(しかも家から近くに道場がある)のプロレス団体の大ファンです。
その「DRAGONGATE」が年1回で開催している大イベントが「KOBEプロレスフェスティバル」で会場は神戸ワールド記念ホールで毎年、開催されています。
収容8,000人の大箱。新日本プロレスやNOAHなど日本の有名他団体などと比較すると「DRAGONGATE」は決して大きな団体ではないので収容8,000人の神戸ワールド記念ホールでの催事はかなりの大勝負と言えます。しかも2021年に引き続きで2022年も2日開催。プロレスファンにとっては「最高の週末」です。
「DRAGONGATE」を好んで観戦している私たちも「KOBEプロレスフェスティバル」は「Fuji Rock」に並ぶ夏の風物詩になりつつあって、「KOBEプロレスフェスティバル」を見ないと夏が始まる感じがしません。毎年で必ずでライブ視聴しています。
今年は新聞社様から頂いた招待券を入手。何となく「自粛」生活を続けていた私たちもこの「無料」の招待券の誘惑には勝てずに、テレビ観戦ではなく現地観戦を決意。感染対策には十分に気をつけながら、久しぶりにプロレス観戦に行ってまいりました。
「無料」の招待券だし、どうせ後方の席だろうと予想していたのですが、発券してみたらビックリのリングから4列目のVIP席に案内されてしまいました。
8,000人収容の会場で「無料」の招待券の私たちが前方4列目の座席というのは、少し申し訳なく思ってしまいます。
選手の息遣いが聞こえてくるくらいの良席に大興奮です。もちろん感染対策の観念から客席から選手に声援を送ることや歓声を上げることも出来ません。
会場からは手拍子や拍手で選手にエールを送ります。
プロレスは本来、野球やサッカーのように観客が相手チームを(声援で)威嚇する、というような文化はなく観客は「互いを讃える」という姿勢から観戦が始まるので奇声や心無いヤジが飛ぶことがほとんどありません。なので拍手・手拍子だけという感染スタイルも、まずまずで成立するものです。
ただ、会場にいる誰もが思わず、声をあげてしまった場面があって……
ゲストとして、プロレスリング・ノア(NOAH)所属の武藤敬司選手が登場した瞬間です。
流石に私たちも「武藤や」「凄い」と声を出して驚いてしまいました。
プロレスを全く知らない人でも武藤敬司選手のことは知っているでしょう。それくらいの伝説的な選手です。「プロレスの教科書」というものがもしあれば、「絶対にテストに出てくる」くらいの偉大な功績を成した人です。そんな選手が「DRAGONGATE」のリングに上がるなんて誰が予想したでしょうか?
しかも、メインではなく第6試合。「このまま市川 vs 謎の男X」という風な事前アナウンスだったので会場にいたファンは武藤敬司選手が来場しているなんて思っていませんでした。
このまま市川選手はどちらかというと強豪プロレスラーというより「お笑い枠」といったプロレスラーです。「謎の男Xとの対戦なんてどうせYoutuberか何かだろ?」と軽く見ていたのですが、2日間で最も大きなサプライズとなりました。
「このまま市川 vs 武藤敬司」の試合は……まぁ、何というか温かみのある試合でした(笑) 武藤敬司選手は2023年1月に引退を表明しています。現役選手としてリングに上がることはあと数回です。引退までの試合、その中の1つに「DRAGONGATE」を選んでくれたことを嬉しくも思いましたし、対戦相手がこのまま市川選手で良かったのか?という気持ちもあります(笑)
本当は私たちが観戦した第0試合から10試合まで全試合について、ここが良かった・面白かったということを紹介したいくらいの白熱した「KOBEプロレスフェスティバル」だったのですが、プロレスに興味が無い人が読んだら訳のわからない駄文になるだけなのでやめておきます(笑)
ただ、プロレスに興味が無い人にも「神戸にこんな誇らしいプロレス団体がある」ということを心に止めていただけると有り難いです。
ただ、プロレスに興味がある人のために少しだけ紹介させてください。今年の「KOBEプロレスフェスティバル」の2日間で主役だった男は間違いなく、吉岡勇紀選手でした。若手の頃から「才能はあるけどチャンスに恵まれない選手」という印象でした。同期の選手と比べると出世が遅かったかもしれません。一時的ではあるものもヒールレスラーに転向したり、迷走している時間もあったような気がします。
同期や自分より年下の選手が出世・活躍をしている中で、自分の立ち位置を確立出来ない憤りはきっと吉岡勇紀選手の中にもあったと思います。それを腐らずにチャンスがくるのを待ち続けた吉岡勇紀選手。この2日間の勝利というより、プロキャリア6年間を積み上げた勝利という感じがします。
まだ吉岡勇紀選手は27歳。これから輝かしいキャリアが待っているでしょう。
そして吉岡勇紀選手の対戦相手だった箕浦康太選手(この選手も良い選手なのですが紹介は割愛します)は23歳。若くて才能がある選手同士が長くライバル関係を続ける予感がします。
武藤敬司選手も橋本真也選手や蝶野正洋選手のような年齢の近いライバル選手がいなければ、偉大なキャリアを成し遂げることは無かったでしょう。
今後の「DRAGONGATE」からますますで目が離せません。