【古民家再生日記 着工2日目】土壁を味わい尽くす
着工2日目。本日も生憎の雨。「かんかん照りより雨が降ってた方が作業はしやすいからなぁ」という「大工」さんの気休めも虚しくなるくらいの横なぶりの雨。梅雨はいつ明けることやら…。
雨が降っていても工事は休みません。初日の作業の続き。2Fの和室、4部屋の解体工事が続きます。前日に続きで困難な「土壁」の解体に挑みます。
「土壁」の解体の何が難しいって、土の中に敷かれた「竹」の存在。
「土」だけでも十分で強固なのに、それを支える「竹」を切断するのは容易ではありません。
そして恐ろしいほどに均等に配列された「竹」。昔の「大工」さんたちの技術の高さが伺えます。この「竹」の羅列が70年もの間、「土壁」をそしてこの物件を支えていたと思うと感慨深いものがあります。
午前中の大雨から一転。午後からは嘘のように雨がやみ、現場は急に「蒸し風呂」のような地獄。スタッフ一同は汗だく。流石に午前と比べると体力の消耗が激しく、作業はペースダウン。しかし、昨日今日と予定していた工程を順調に消費したので今日は早めに作業終了。
会社員時代と違って、工事現場ではこういうことが起こるのですね(笑) 頑張り甲斐がある仕事です。