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【古民家再生日記 着工65日目】クロス貼り作業が完了しました

着工65日目。本日は……という訳では無いのですが、最近は建物が完成に近づいている影響もあってか、近隣住民様はもちろん、それ以外の平野付近にお住いの方にもよくお声がけをいただきます。

だいたいは建物の印象や感想とか工事の激励が多いのですが、たまに「ここがカフェになるのやろ?」と言うような具体的な質問もいただきます(笑) カフェにすると言うことは勿論、情報を非公開にしている訳ではないので誰でも知り得る可能性があります。ただ私たちは限られた知人にしかその事を話していないので、どうやってその情報を知ったのかはとても興味があります(笑) 近隣住民の方、曰く「みんな、このエリアにカフェができる事を期待しているし喜んでいる」との事なので、ひとまずは安心しています。

何の告知や訴求もしていない店舗の事なのに街の方々の話題になるのは有難いことですが、とても恐縮です。皆様のご期待に添えられるようにしっかりと準備を進めなければなりません。

もちろん、建物の準備は順調です。本日は現場に「クロス」屋さんと「電気」屋さん、そして久しぶりに「大工」チームが合流しました。昨日まで私と「クロス」屋さんの2名で静寂の中で作業していたので、今日は一気に建物に熱気が戻って来た気がします(笑)

「大工」さんはこの数日間で工務店の工房で「造作」用の棚の下準備をされていたので、まずはその木材を建物内に運びます。加工された木材は「塗装」までされているので、後は組み立てるだけです。

「大工」さん曰く、「新築物件はこんな感じで出来上がる」との事です。どこかの工場でカットされた木材が次々にトラックで運ばれて来て、それを説明書の通りに組み立てる。プラモデルを組み立ててる感じ、らしいです(笑) たまに着工してから1ヶ月くらいで完成する新築物件を見かけますが、仕組みとしてはこのスタイルなのでしょう。

写真は1階店舗の入口付近。活用しづらそうな形状で通路としてもデッドスペースなので、この箇所に棚板を設置することにしました。「大工」さんに下地を作っていただき…

…工房で加工していただいた棚板を設置すれば、簡易的な収納スペースの完成です。

1階クロークの棚板や書斎の机など、次々に「造作」棚を設置していきます。作業ペースが早いので本当にプラモデルを作っているみたいでした(笑)

そして、ついに2階の西側の和室の窓に「花台」を設置しました。

先日に下準備だけをして、そのままだったのですが、格子状の表面を設置して遂に完成です。外から見たらどう見えるか?は、まだ「足場」が邪魔してしっかり見えないのですが、間違いなく渋い仕上がりになっていると思います。店舗の真上の「花台」なのでかなり映えそうです(笑)

そして「クロス」屋さんが本日に建物内の全面に「クロス」を貼り終えました。

作業日数としては延べ6日間。「クロス」屋さんは残業もかなりされているので実際の労力はそれ以上なのですが、大変な作業をやり切っていただきました。

他の職人さんにもお褒めの言葉をよくいただいたのですが、「クロス」を貼ったら建物が一気に格好良くなったと思います。これだけ渋い「クロス」…と言うより内壁なので、引っ越ししても無駄な装飾は一切で必要ないと思っています。部屋の壁を広く見せるのがこの建物への、そして作業してくれた職人さんへの敬意だと思います……と言うより、これだけ丁寧に作業していただいた内壁なので画鋲の穴すら開けるのが億劫になりそうです(笑)

「クロス」屋さんは明日から別の現場に行かれます。作業終わりにこれまでの貢献に感謝を告げて、そして別れの挨拶をすませます。ここ数日はずっとこんな感じです。最近は家路につく時は「今日も1日を働いた」と言う充実感と少しの喪失感を感じます。

きっと「建物のリノベーションに参加して働いて、完成して、引っ越して来て、それで終わり」だったら、私は喪失感に押しつぶされて無気力になっていたと思います(もちろん、自分の仕事はありますが)。この後に「カフェをオープンする」という仕事が残っている事を幸運に思います。

そして幸運にも?その事は街の方々に知れ渡り(笑)、「平の茶房(おそらく住民の方は店舗名まではまだ知らないはず)」に多くの期待をいただけていることが今の私たちの励みになっています。